
DESIGN
白と黒で描く、札幌の新しい市電。
ポラリスは、白と黒を基調としたシャープな外観が印象的です。 札幌市の公式資料では、都市の先進性や爽やかな気候風土をイメージしたデザインとされています。 360°VRでは、真正面だけでなく斜め、側面、車体近くまで自由に視点を移しながら観察できます。
WORKS / 360° VR / INTERACTIVE TRANSPORTATION
札幌市電A1200形「ポラリス」を、外観・客室・乗降口・運転席まで360°で自由に見学。 さらに運転席の機器やポイントをクリックすると、実際の職員による点検・操作動画が再生されます。 車両を見るだけでは分からない「どのように確認し、どのように扱うのか」まで残した、 体験型の路面電車VRです。

A NEW SYMBOL OF SAPPORO TRAM
札幌の路面電車は、1918年の電車事業開始から街の成長とともに走り続けてきました。 地下鉄開業などを経て路線は縮小しましたが、2015年には西4丁目とすすきのを結ぶ都心線が開業し、 路線は環状化。札幌中心部をめぐる公共交通として、新たな役割を担っています。
その新しい時代を象徴する車両の一つが、3車体連接の低床車両A1200形「ポラリス」です。 白と黒を基調とした洗練された外観、乗り降りしやすい低い床、段差のない通路、 大きな窓、道産木材を用いた内装など、札幌の都市景観と人にやさしい移動を意識した車両として誕生しました。
2013年度にはグッドデザイン賞を受賞。 デザインだけでなく、公共交通としての使いやすさや、札幌らしさを表現した車両として評価されています。
本VRは、ポラリスを“車両写真として見る”だけでなく、実際に車両の周囲を歩き、車内へ入り、 運転席の機器に触れるような感覚で学べるデジタルコンテンツとして構成しています。
01
PROJECT OVERVIEW
360°写真に、
“実際の仕事”を重ねる。
VRの中では、車両の周囲や客室、運転席へ自分の操作で移動できます。 右上には車内マップを配置し、現在位置と視線方向を確認しながら車内を探索できる構成です。
さらに「車体情報」「動画」などの入口を配置し、360°空間の中から関連情報へアクセス。 車両好きの方は外観や機器のディテールを、札幌市電が好きな方は車内の雰囲気を、 そして運転士の仕事に興味のある方は点検・操作の実演を、それぞれ自分の興味から深掘りできます。
02
POLARIS / A1200

DESIGN
ポラリスは、白と黒を基調としたシャープな外観が印象的です。 札幌市の公式資料では、都市の先進性や爽やかな気候風土をイメージしたデザインとされています。 360°VRでは、真正面だけでなく斜め、側面、車体近くまで自由に視点を移しながら観察できます。

THREE-SECTION LRV
A1200形は3つの車体をつないだ連接構造を採用した低床車両です。 VRでは車両の側面に沿って移動できるため、車体の長さ、ドア配置、連接部、窓の連なりなど、 ポラリスならではのプロポーションを空間の中で捉えられます。

LOW FLOOR
車体側面へ近づくと、乗降口の位置や床面の低さ、車体とドアの関係まで確認できます。 従来車より床面を大きく低くし、多くの人が利用しやすい公共交通を目指した設計を、 360°の視点から観察できるのもVRの特徴です。
03
PASSENGER SPACE

OPEN INTERIOR
ポラリスの車内は、大きな窓と明るい内装が特徴です。 座席、手すり、吊り革、窓の高さ、通路幅などを一つの画角ではなく、 実際に立っているように見回すことで、車内のスケール感を体験できます。

ACCESSIBILITY
乗降口へ視点を移すと、車内床面までの距離や扉周辺の構成がよく分かります。 A1200形では車内の床に段差のない通路を採用し、車いすやベビーカーでも移動しやすい空間を目指しています。

INFORMATION DESIGN
車内前方には案内表示や料金・乗車に関わる設備が配置されています。 車体デザインだけでなく、乗客がどこを見て、どのように情報を受け取るのかまで観察できるため、 交通・車両デザインの資料としても楽しめます。


04
DRIVER'S CAB

CONTROL DESK
運転席では、速度計や圧力計、各種スイッチ、操作器などを360°で確認できます。 正面から撮った一枚の写真だけでは分かりにくい、運転士から見た機器の位置や距離感を、そのまま空間として残しています。

DETAIL VIEW
視線を振れば、正面の計器だけでなく左右の機器やモニター、車外の景色まで一続きで確認できます。 ここから先、この運転席がインタラクティブVRならではの「操作を学ぶ入口」になります。
05
INTERACTIVE DRIVER EXPERIENCE
「これは何だろう?」の先に、
実際の動作がある。
このポラリスVRの大きな特徴が、360°空間と実写動画を組み合わせたインタラクティブ機能です。 運転席周辺に配置されたポイントから、実際の職員による点検・操作の映像を再生できます。
パンタグラフ、行先表示、ドア、降車ボタン、電源、料金箱、前照灯など、 静止した機器を見るだけでは理解しにくい項目を、「人がどう確認するのか」「どこを操作するのか」という 動きと音声を伴った情報として伝えています。
つまりこのVRは、車両のデジタル展示であると同時に、 路面電車を動かす“人の仕事”を残す記録でもあります。
まず運転席全体を見回し、機器がどこに配置されているのかを空間として把握します。
興味のある機器や確認項目から動画へ。見る順番を決めるのは利用者自身です。
実際の職員が操作する映像を見ることで、名称だけでなく確認手順や動作のイメージまで伝わります。
06
OPERATION / INSPECTION MOVIES

PANTOGRAPH
車両上部の集電装置を、運転士がどのように確認しているのか。 VRの運転席から関連動画を呼び出し、実際の確認動作を映像で見ることができます。

DESTINATION DISPLAY
行先表示に関わる操作端末を、実際に職員が確認する様子を収録。 完成した表示を見るだけではなく、その表示がどこから操作されているのかまで知ることができます。

DOOR TEST
乗客の安全に直結するドアの動作を、実車の開閉映像で確認。 車内で見た乗降口と、運転席側から行う確認動作が一つの体験としてつながります。

STOP REQUEST
乗客には身近な降車ボタンも、運行前には正常に作動するか確認する対象です。 普段何気なく押している設備を、運行を支える側の視点から見直すことができます。

POWER SWITCH
運転席のスイッチ類は、写真だけでは用途や操作の流れが分かりにくい部分です。 実際に手を動かす映像を重ねることで、機器の役割をより具体的に理解できます。

FARE BOX
乗務に欠かせない料金箱も、職員による確認作業を動画で収録。 車両設備の紹介から一歩進み、営業運行を支える日常の業務へ視点を広げています。

HEADLIGHT
前照灯などの灯火類も、実際の操作と反応を映像で確認できます。 スイッチを操作した結果、車両のどこがどう変化するのかを、動画なら直感的に理解できます。
07
TRAM DRIVER DAILY / LONG MOVIE
OFFICIAL LONG MOVIE
~札幌路面電車の運転手の一日ノーカット版~
ポラリスVRでは、運転席の機器や確認ポイントから、 実際の職員による点検・操作を短い動画で見ることができます。 この長編動画では、その一つひとつの動作を 「運転士の一日」という時間の流れの中で見ることができます。
VRで機器の位置と操作を確かめ、動画で仕事の流れを知る。 2つを行き来することで、車両そのものだけでなく、 札幌の路面電車を毎日動かす人の仕事まで、より立体的に感じられます。
08
VR EXPERIENCE DESIGN
車両の前後・側面、乗降口、客室、運転席を、自分の興味に合わせて移動できます。
右上の車両マップで現在位置と視線方向を表示。3車体連接の長い車内でも、位置関係を理解しながら探索できます。
外観上の情報ポイントから関連情報へアクセス。VRと解説を別々にせず、同じ体験の中に統合しています。
点検・操作の実演動画をVRの中で表示。空間と動作を行き来しながら理解できます。
動作だけではなく音も残すことで、車両や乗務の記憶をより立体的に伝えます。
キャラクターアイコンを情報・動画への入口として配置し、鉄道に詳しくない方でも探索しやすい見せ方にしています。
09
SAPPORO / TRAM HISTORY
札幌の電車事業は1918年に始まりました。市街地の発展とともに路線を広げ、市民の移動を支えていきます。
1927年に市営化。戦前・戦後、高度成長期と、札幌の都市形成のそばには常に路面電車がありました。
A1200形「ポラリス」は、低床化と新しいデザインによって、札幌市電の次代を象徴する車両となりました。
西4丁目とすすきのがつながり、市電はループ化。歴史ある路面電車が、札幌都心のまちづくりと再び強く結びつきます。
札幌の路面電車は開業100周年を迎えました。古い車両と新しい低床車両が同じ街を走ることも、札幌市電の魅力です。
「路面電車の日」に合わせてポラリスVRと「Tram Driver Daily」を公開。実際に乗車するだけでは見えない魅力をオンラインでも届けました。
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VEHICLE DATA
3車体連接の低床車両。愛称は「ポラリス」。
札幌市交通事業振興公社の車両資料では、車両数3と案内されています。
定員71名、うち座席27名。従来車より輸送力を高めています。
2012年から2014年にかけて製造された車両です。
従来車と比べ、地面から床面までの高さを約50cm低くした設計です。
2013年度グッドデザイン賞を受賞しました。
11
PROJECT GALLERY


PROJECT VALUE
車両を残すだけではなく、
運転士の“動き”まで残す。
外観・車内・運転席を360°でつなぎ、写真では失われる位置関係やスケール感まで残します。
点検や操作を実写動画で収録することで、機器だけでは残せない「人がどう扱うか」という知識も伝えます。
鉄道ファン、市電ファンはもちろん、子どもや札幌の歴史に興味を持つ人にも、楽しみながら学べる入口になります。
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OFFICIAL RELEASES / SOURCES
札幌市交通事業振興公社の令和2年度事業報告では、路面電車のPRと乗客誘致を目的に、 2020年6月10日の「路面電車の日」を記念して、ポラリスVRとYouTube動画「路面電車運転手の一日」を公開したことが記録されています。
札幌市の公式ページでは、A1200系「ポラリス」が2013年度グッドデザイン賞を受賞したことと、 外観・低床化・手すり・道産木材を用いた内装などの評価ポイントが紹介されています。
車両数、定員、製造年、低床構造、車内設備、道産木材など、ポラリスの基本情報を公式車両資料で確認できます。
札幌路面電車の運転手の一日を記録した公式動画。 普段は見ることのできない乗務の裏側を紹介し、ポラリスVRとあわせて路面電車の仕事を知ることができます。
EXPERIENCE / OFFICIAL INFORMATION
外観を一周し、車内を歩き、運転席へ。 そして機器から点検・操作動画を呼び出して、実際の仕事まで見てみてください。 鉄道・市電が好きな方はもちろん、札幌の街や交通の歴史が好きな方にもおすすめしたいVRです。
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PROJECT INQUIRY
鉄道・交通車両、工場、歴史的施設、文化財、博物館展示など、 360°空間に動画・音声・図面・解説を組み合わせたインタラクティブVRを制作します。 「もの」だけではなく、それを扱う人の技術や動作まで残すデジタルアーカイブにも対応しています。